『まだ購入できる貴重なMLC採用のLexar 1800x microSDXC 128GB』 Lexar LSDMI128CRBJP1800R [128GB] qutaさんのレビュー・評価

Lexar Professional UHS-II microSDXC 128GB LSDMI128CRBJP1800Rのベンチ	UHS-IでのLexar Professional UHS-II microSDXC 128GB LSDMI128CRBJP1800Rのベンチ	32GB版のLexar Professional UHS-II microSDHC 32GB LSDMI32GCRBJP1800Rのベンチ

Lexar Professional UHS-II microSDXC 128GB LSDMI128CRBJP1800Rのレビューです。

中国の会社に買収される前のMicron時代のLexarのフラッグシップ microSDカードで、公称値は読み込み270MB/s、書き込み110MB/sと当時の128GBのmicroSDXCカードとしては3D MLC採用のADATA Premier ONE microSDXCカードの次に高速でした。
付属品はmicroSDXCカード本体、UHS-II変換アダプター、UHS-II microSDカードリーダー、画像復旧ソフトのイメージレスキュー5の権利書と豪華仕様ですが、イメージレスキューの方は親会社が中国でホームページでも怪しい説明があるので、ダウンロードするのは怖いですね。

ベンチマークでは読み込み305MB/s、書き込み115MB/sと公称値以上で、UHS-Iとしての利用でも読み込み98MB/s、書き込み91MB/sと文句なしに高速です。ただこれらの数字はピーク時での速度で初動速度は遅く、高速になるまで僅かに時間がかかるので、高速な書き込みが必要なビデオカメラで一時停止してから再開するとエラーが起きるかもしれません。

ベンチマークを測定したPC スペック
CPU:Intel Xeon W-2295 3.00GHz(OC無し)
GPU: AMD Radeon Pro W5700 8GB GDDR6
RAM:ECC Registered PC4-23400 DDR3-2933 128GB
SSD:Samsung 983 ZET 960GB Z-NAND 3D SLC
OS:Windows10 Pro
Thunderbolt 3ポート:Intel JHL6540
カードリーダー:ProGrade USB3.1 Gen2 CF、SDカードリーダー PGRWSDCFAJP
ベンチマークソフト：CrystalDiskMark3.0.4 2000MBx1

採用NANDはSLCであった同シリーズの64GB版と32GB版とは違い、MLCだと思われる(Lexar 1000X SDカードも20nm MLCでこのカードよりも書き込み速度が遅い)ので書き込み速度が半減しています。MLCのプロセスは20nm世代なので書き込みサイクルは3000回で、総書き込み量は約360TBWなので結構長持ちするでしょう。
MLCになって書き込み速度を抑えたこの128GB版でも、UHS-IIで速度を出すと物凄く熱くなるの事には変わりないので、長時間の場合はUHS-Iとして利用したほうがいいかもしれません。

速度はそこまででもないですがNANDの耐久性は優秀で、付属品も多いので現行品で2D TLCや3D QLCを採用しているmicroSDカードを選ぶよりもずっといいと思います。
現在このカードは販売終了となっているので入手は不可能ですが、アメリカ版パッケージ(LSDMI128CRBNA1800R)なら風見鶏が3000円程度で取り扱っているので、高耐久のmicroSDカードが欲しいなら今がチャンスかもしれませんね。