PR TIMES Jan, 09,2024

NearMe、実証実験としてシェア乗りサービス『京都観光シャトル』を運行

観光庁が「訪日外国人旅行者の受入環境整備向上に向けたICTサービス」として採択。2024年1月31日(水)まで。アフターコロナで高まるインバウンド需要に対応

移動の課題に取り組むソーシャルデザインカンパニーの株式会社NearMe(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高原幸一郎、以下:ニアミー)は、実証実験として京都駅以北のエリアを対象としたシェア乗りサービス『京都観光シャトル』を運行しています。なお、本実証実験は、民間の知恵を取り入れた都市の成長戦略の推進に取り組む京都市の協力を経て、観光庁の「令和5年度 訪日外国人旅行者の受入環境整備向上等に向けた観光現場におけるICTサービス等利活用促進事業」に採択されたサービスです。

実証実験開始の背景

政府が入国制限を含む水際対策を解除、中国が海外団体旅行規制を緩和するなど、アフターコロナ元年ともいえる2023年。10月の訪日外客数は、250万人を超え新型コロナウイルス感染症拡大後、初めてコロナ禍前となる2019年の同月を超える数字※1となりました。さらに、円安の影響などもあり今後もインバウンド需要は拡大していくことが予想されます。「ドライバー不足によりさらに供給が逼迫し満足なサービスを提供できていない」「通勤・通学時間帯に路線バスに乗車できない」など、観光客はもちろん地元住民の方々が移動に対する不便さを訴える声がありました。
こういった課題に対応すべく、タクシードライバーの確保が社会問題となる中、ニアミーの独自AIによって、走行ルートや乗車人数を最適化することで乗車率と回転率を高め、タクシーの台数を増やすことなく、既存車両の有効活用という質的観点事業を検討したところ、観光庁「令和5年度 訪日外国人旅行者の受入環境整備向上等に向けた観光現場におけるICTサービス等利活用促進事業」にニアミーの「シェア乗りサービス」が採択されました。
※1日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2023年10月推計値)」https://www.jnto.go.jp/statistics/data/20231115_monthly.pdf
※2京都市産業観光局「京都観光総合調査」https://www.kyokanko.or.jp/survey_list/
『京都観光シャトル』実証実験概要

今回、観光庁に採択された『京都観光シャトル』は、京都駅以北のエリアを対象にしたシェア乗りサービスです。独自AIでルートを最適化して対象エリア内において、同じ方向に移動する人をマッチングさせ、1台のタクシー・ハイヤーを複数組がシェア乗りによって移動することができます。ドアツードアによる快適な移動体験を提供し、価格も通常のタクシーと比較するとリーズナブルです。『京都観光シャトル』の利用にあたっては、事前予約、オンライン決済のため、訪日外客の方々も安心して使用することができます。

※2024年1月9日(火)時点。実証実験期間内で内容が変更となる可能性があります。詳細はサービスサイトをご確認ください。
株式会社NearMe 代表取締役社長 高原幸一郎 コメント


日本が観光立国を目指す上で、観光二次交通対策は切り離せない問題です。日常生活に限らず、観光のシーンにおいても人々の移動をスムーズにするために「輸送量を増やす」ということは喫緊の課題であると考えています。ニアミーが取り組んでいるのは、輸送車両の「量」を増やすことではなく、1つの車両を複数組でシェア乗りする『ライドプーリング』によって、既存の資産を有効活用する「質」の観点から輸送量を増やすアプローチです。このシェア乗り(『ライドプーリング』)という考え方は、人々の移動を滑らかにするだけではなく、運行を担うタクシー会社の皆様にとっては、最適な配備台数・乗務員を配置できるだけでなく、交通渋滞の緩和にもつながり、観光者が訪れた土地をより快適に過ごしていただくことにもつながると考えています。さらには、化石燃料などの消費抑制にもつながり、脱炭素へのSDGsにも貢献にもつながります。移動手段の選択において、シェア乗りが当たり前の世の中になるよう、今後も愚直に「質」の観点から輸送量を増やすアプローチで地域の課題解決に貢献していきたいと考えています。
「NearMe」について

「NearMe」は、独自のAIを活用した最適なルーティングで、出発地から目的地までの移動をドアツードアで結ぶタクシーのシェアサービスです。その中でも、空港とその周辺の都市部を結ぶ空港送迎型のエアポートシャトルサービスは、2019年8月のサービス開始よりこれまで延べ60万以上※1の方々にご利用いただいています。 現在は、全国15の空港※2(成田国際・中部国際(セントレア)・関西国際・大阪国際(伊丹)・東京国際(羽田)・新千歳・福岡・北九州・那覇・旭川・帯広・青森・仙台・南紀白浜・徳島)と、空港周辺の都市部でご利用いただくことができます。対象エリアであれば、出発地となるご自宅から空港、そして空港から最終目的地まで一気通貫でつながるため、公共交通機関の乗り換えがなくなるなど、ストレスフリーな移動体験を提供することができます。また、貸切送迎サービスや、東京都と千葉県全域のゴルフ場と東京都23区内を結ぶゴルフシャトルなど、シチュエーションに応じて様々な移動のニーズに対応するための各種サービスを展開しています。
その他にも、スポーツ観戦における移動をスムーズにし、スタジアム周辺の渋滞によるCO2排出や排気ガスによる環境問題、交通事故など様々な地域課題解決を目指した『スタジアムシェアタクシー』※3や、秋田県美郷町の観光二次交通の課題解消を目指した『ミズモシャトル』※3など、地域ごとの交通課題解消を目指した様々な実証事業を行っています。
※1 2023年12月時点。※2 2023年12月時点。旭川空港、帯広空港、仙台空港は貸切送迎サービスのみ。
※3 実証事業は終了しています。
会社概要


会社名 :株式会社NearMe
所在地 :東京都中央区日本橋富沢町9-4 THE E.A.S.T.日本橋富沢町
代表者 :代表取締役 高原幸一郎
設立  :2017年7月18日
URL :https://nearme.jp/
移動の「もったいない」を解決し、1人でも多くの人が、自由に移動でき、住みたい街に住み続けられる社会を実現することをミッションに掲げ、まずは、リアルタイムの位置情報を活用して地域活性化に貢献するマッチングプラットフォームになるべく、シェアリングエコノミーのMaaS領域から事業活動をスタート。
2019年8月より空港送迎型のエアポートシャトルを運営し、独自AIを発展させ、ルーティングの最適化技術を発展。この技術を活用し、不特定多数ではなく、少人数かつ誰が乗車したか追跡できる方法で活用していただける街中相乗りサービスなどを展開しています。なお、ニアミーは、2023年4月、経済産業省が行政との連携実績のある企業を中心に事例を紹介する「行政との連携実績のあるスタートアップ100選」に掲載。週刊東洋経済(発行:東洋経済新報社)の『「すごいベンチャー100」2023年最新版』、日経クロストレンド(発行:日経BP社)の「未来の市場をつくる100社【2024年版】」にそれぞれ選出。「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」(主催:一般社団法人日本自動車工業会)の開催期間内に行われた日本最大級のピッチイベント『Pitch Contest & Award』でクランプリを獲得。

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