花画像による私的さくらの花図鑑。

越の彼岸桜(コシノヒガンザクラ)

越の彼岸桜(コシノヒガンザクラ)

コシノヒガンザクラ

越の彼岸桜(コシノヒガンザクラ)/ Cerasus x subhirtella ‘Koshiensis’

また、雨の中での撮影になってしまいました。
エドヒガンとオオシマザクラの自然交雑種という説とマメザクラとエドヒガンの種間雑種の栽培品種という説がありますが江戸彼岸(エドヒガン)の変種というのは間違いなさそう。

富山県南砺市に自生地があり、自然に生まれた雑種を栽培化したと考えられています。お花は‘小彼岸’に似ていますが、花はコヒガンより大きく、大きな木になります。越州(富山)の彼岸桜とも言われているそうです。

古城公園の越の彼岸桜(コシノヒガンザクラ)と高遠小彼岸(タカトオコヒガン)

富山県高岡市古城に、「さくら名所100選」にも選ばれた”高岡古城公園”があります。エドヒガン、コシノヒガン、ソメイヨシノ、ヤエザクラ約1800本が咲き乱れるそう!

古城公園小竹薮の越の彼岸桜(コシノヒガンザクラ)の中から見つかった新品種、それが、高遠小彼岸(タカトオコヒガン)だったのですね。

「越の彼岸桜」この桜の由来は築城後砺波郡太田村の宗右衛門が地元の山の美しい桜を献上したことに始まります。 昭和4年(1929)京都大学の小泉教授が北陸特有の新品種として「越の彼岸桜」と命名しました。昭和30年(1955)道路整備により桜馬場から小竹薮に移植され、その子孫が育っているものです。

これには加茂善治氏(高岡市)の「芽継ぎ」による指導助言の功績があります。 近年富山中央植物園の大原技師らの調査研究で全国の「越の彼岸桜」には4つのタイプがあり、小竹薮の「越の彼岸桜」の中に一般に普及している品種より花びらが丸く波打って咲く新品種であることが判明しました。 平成20年(2008)大原技師は小竹薮に育つ桜のうち、他と違う新品種を「タカオカコシノヒガン」と命名し学会に発表、大きな関心を呼びました。「タカオカコシノヒガン」には新しい名札がかけられています。

出典:高岡古城公園WEBサイト

もう、少し調べただけでも桜に関する興味深いお話はいっぱい^^;